犬の糖尿病の食事にカナガンドッグフードはいいの?おすすめはどれ?
カナガンドッグフードは穀物類が不使用(グレインフリー)なので、血糖値の上昇を抑えてくれるのでは?と気になる飼い主の方もいるのではないでしょうか?
- 糖尿病の犬の食事にカナガンはどうなのかな?
- どんなドッグフードが血糖値の上昇を抑えるのにいいの?
など色々気になりますよね。
この記事では
- 犬の糖尿病について
- カナガンドッグフードは糖尿病の犬に適しているか?
- おすすめのドッグフードは?
についてご紹介したいと思います。
3分程度で読むことが出来ますので少しだけお付き合いください。
犬の糖尿病について
犬の糖尿病について簡単に内容を整理したいと思います。
糖尿病とは
糖尿病とは、血液中のブドウ糖が過剰に増えてしまい尿と一緒にブドウ糖が排泄されてしまう病気の事です。
正常な状態であれば、尿の中にブドウ糖が含まれることはありません。
細胞が活動するためのエネルギーの源はブドウ糖です。このブドウ糖は血液を通して体全体に送られて、全身の細胞へと届けられます。
細胞がブドウ糖を取り込んでエネルギーとして利用するには、膵臓(すいぞう)で作られるインスリンが必要不可欠。
血液に流れているブドウ糖をインスリンが架け橋となって、細胞が取り込むことで血液中の糖分(血糖値)が下がります。
しかし、何らかの原因でインスリンが減る、もしくはインスリンが機能しない事で、血液中にブドウ糖が増えすぎてしまい細胞に取り込まれなかったものが尿へと流れたしてしまうのが糖尿病なのです。
糖尿病の種類と原因
糖尿病には2つの種類があります。
T型とは、インスリンの量が減ったために発症する糖尿病です。
インスリンが減少した原因は、遺伝や膵臓の炎症、メスの発情期後などインスリンの作用を妨害するホルモンが発生する事によって、インスリンの生成機能がオーバーしてしまい正常に作られなくなってしまうからです。
犬の糖尿病の多くが「T型」です。
U型とは、インスリンは生成されているにもかかわらず、ブドウ糖を取り込めなくなる糖尿病です。
膵臓のインスリン生成は正常に行われていますが、細胞へのブドウ糖の取り込みを助けられない事が原因です。
このインスリンの効果が発揮されていない状態を インスリン抵抗性と呼びます。
運動不足やストレス、食べ過ぎなどの生活習慣が原因とされています。
糖尿病の症状
初期の症状として現れるのが、
- 尿の量の増加
- 水を飲む量の増加
- 体重の減少
- 下痢や嘔吐
等があります。
糖分は水分を引き寄せる作用があり、尿に糖が混ざる際に水分を一緒に引き連れていきます。
そのため、体から水分が多く排出されておしっこの量が増え、水分が出て行くので水を沢山飲む「多飲多尿」の症状が現れるのが特徴です。
これ以外は見た目では変化がないため、初期の糖尿病は気づきにくいとされています。
血中のブドウ糖を細胞にエネルギーとして蓄える事が出来ないため、筋肉等が作られず食欲もあって食べているはずなのに体重が減っていくという事が起こり始めます。
糖尿病はそのまま放置してしまうと白内障や腎疾患、肝障害・神経障害など合併症を引き起こすことがありますので、適切な治療や対処が必要です。
糖尿病の治療方法
糖尿病の治療は主に「インスリン投与」と「食事療法」があります。
多くの場合で行われる治療方法です。
獣医の指示のもと、インスリン注射で投与をおこないます。
犬にとっての必要な栄養素をとりながら、低脂肪、低カロリーなど血液中の血糖値の上昇を抑え変動が少なくなるような食事にしていきます。
糖尿病になりやすい犬とは
糖尿病になりやすいとされる犬は以下のようになります。
- オスよりもメス。特に避妊手術をしていないメス犬
- 肥満ぎみの犬
- 若い犬よりも中〜老犬。人間と一緒。
- 犬種はダックスフンド、プードルなど
カナガンドッグフードは糖尿病におすすめ?
カナガンドッグフードは糖尿病の犬におすすめなのか?
結論から言うと、避けた方が良いと思います。
カナガンドッグフードは
- 穀物類の不使用(グレインフリー)
- 肉食の犬の消化にやわしい51%の生肉と乾燥チキンを原材料に使用
ではありますが、成分に避けるべき理由があります。
カナガンドッグフードはカロリー・脂質が高めのため、糖尿病の食事としては適していません。
粗タンパク質 | 33.00% |
---|---|
脂質 | 17.00% |
粗灰分 | 9.00% |
粗繊維 | 3.50% |
水分 | 8.50% |
オメガ6脂肪酸 | 2.80% |
オメガ3脂肪酸 | 0.90% |
リン | 1.42% |
マグネシウム | 0.10% |
ナトリウム | 0.60% |
カルシウム | 1.86% |
カリウム | 0.60% |
エネルギー(100gあたり)/約361.25kcal
もともと療法食ではないため、糖尿病の食事としては難しいのが現状です。
糖尿病におすすめのドッグフードとは
糖尿病におすすめのドッグフードとは、
- 低糖
- 低脂肪
- 低カロリー
- 豊富な栄養バランス
が必要となります。
血糖値の上昇を抑えて変動を少なくするようなコントロールが出来るドッグフードは、病気にに対応したものでなければ難しいのが現状です。
そうした、犬の糖尿病に対応したドッグフードとして開発されているものを選ぶと良いでしょう。
まとめ
カナガンドッグフードは犬の糖尿病の食事療法としては、適しておりません。
糖尿病におすすめのドッグフードに求められる要素は
- 低糖
- 低脂肪
- 低カロリー
- 豊富な栄養バランス
です。
カナガンドッグフードは売れているのも人気商品であることも事実です。